敏感肌
敏感なお肌の状態が続くことから起こるニキビや赤ら顔・乾燥や過剰な皮脂分泌・かゆみなどの肌トラブルが最近とても増えています。 まずは敏感肌を知ること! 美肌を取り戻し維持するために大切です。
人の皮膚は3層構造、最上部の表皮は4層構造
皮膚は上から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。
最上部である表皮は約0.2mm、上から角質層、顆粒層、 有棘層、 基底層 の4層構造になっています。
キレイな肌=正常な皮膚とは
弱酸性の皮脂膜がきちんと作られ角質層を被っている
毛孔から出る皮脂と、角質細胞の間をうめているセラミド(細胞間脂質)、汗孔から出る水分の3つが適切に混ざり合うことにより弱酸性の正常な皮脂膜が作られます
弱酸性に保たれた皮脂膜に被われた表皮は、ウイルスやバクテリアなどの侵入を防ぎ、紫外線の影響を抑えるバリア―機能を果たします
角質層がきちんとサランラップ状に形成されている
正常な角質細胞の一生は28日です
基底層の母細胞から分裂して娘細胞が誕生 ↓
娘細胞は14日間かけて、有棘層、顆粒層、透明層を通り熟成されて核が喪失してきれいな角質細胞になり、角質層の一番下に到達 ↓
角質細胞はまた14日間かけて上行し剥がれ落ちる
キメが整い水分量も一定し、キレイな肌=正常な皮膚となります
- どんな化粧品でも刺激になるのでスキンケアもメイクもうまくできない
- 髪の毛が触っただけでも痒みを感じたり赤くなったりする
- 乾燥して粉がふくようになり、ポテトチップス状にガサガサしている
- すぐに赤くなったり、ニキビやブツができて常に不安定な状態が続いている
- 冬は特に、一年中乾燥しやすい
- 花粉飛散時期はかさつき痒みや赤み、細かいブツもできやすい
- 乾燥してるのにべたつく
敏感肌質の方は普通の人には何でもない物質や刺激に対して過敏に反応して肌状態を乱しやすく、そこからニキビや赤ら顔などの肌トラブルをおこし、なかなかキレイになれない状態になっています
後天的な敏感肌
- 間違った治療(角質剥離、抗炎症剤の連用等)やスキンケア
- アルカリ度の強い敏感肌化粧品を連用・常用している等など
- お顔を無意識に触る、こする、掻くを繰り返ししている
- 皮膚かぶれを繰り返し起こしている
- 極く小さな傷がある(シェービング、ピーリング等で傷ついている)
先天的な敏感肌 (アレルギー性)
花粉症などのアレルギー体質の方のお肌は弱く、炎症や化膿を起こしやすく色素沈着等を残すことが多く見られます。 遺伝的に様々な物質や刺激に反応しやすい抗体を体に備えていて、真皮内に存在するはずの神経細胞が表皮に入り込み、刺激を敏感にキャッチして痒み等を感じ
皮膚を掻くことから慢性皮膚炎、アトピー性皮膚炎を起こすこともあります。 また虫にさされた場合なども皮膚を掻いた跡がジクジクして跡になりやすいのも特徴です。
敏感肌はバリア機能が低下している状態です
バリア機能を維持するためには、角質細胞が正常に形成され弱酸性の皮脂膜に覆われていることが必須ですが、敏感肌はセラミドが出にくかったり、角質形成、保持が正常にできないため角質層は薄くなり外界から異物が侵入しやすい状態で、皮膚の炎症を繰り返し起こし悪化させるという悪循環から抜け出さなくなる状態が続きます。
ガサガサした状態なので、ピーリングやこするスキンケアで一時的に角質が剥がれ潤ったような感覚にとらわれますが、剥離によって皮膚を薄くしてしまい、傷んだ皮膚は回復するのに相当の時間を要することがあります。
保湿重視のケアは間違ってはいませんが、角質層を正常に形成させ維持させるための適切な保湿ケアが重要です。
敏感なお肌をこれ以上傷つけないように、正しいスキンケアの励行により、お肌のバリア機能を復活させて、刺激に負けない丈夫な角質層をつくり維持する方法をお知らせしています